新設された自治体の遊水池は、地域住民の憩いの場であると同時に、大雨時には近隣河川の水を引き込み川の氾濫を防ぐための重要な役割を担っていました。
しかし春先になるとアオミドロやアオコが大量発生し、景観悪化や異臭、さらにはポンプ詰まりによる給排水停止といった深刻な問題が発生。
近隣に田畑があるため薬剤を使った対処は避けたいという強い要望もあり、環境負荷を抑えながら確実に改善できる方法が求められていました。
そこで当社では、水底設置型水流発生装置と殺藻用超音波装置を組み合わせたソリューションをご提案。
薬剤に頼らずに水質改善と安全な運用を両立した、本事例の取り組みをご紹介します。
遊水池では、春先の水温上昇とともにアオミドロやアオコが急速に繁殖し始めていました。閉鎖性水域である遊水池は水の流れが弱く、栄養塩が滞留しやすいため、藻類が群衆化しやすい環境が整っていたのです。その結果、水面が緑色に覆われて景観が損なわれるだけでなく、腐敗した藻類が異臭を発し、住民の利用価値を大きく下げていました。さらに深刻だったのは、アオミドロが遊水池と河川をつなぐポンプに絡まり、給排水が停止する恐れがあったことです。治水機能が損なわれれば、大雨時の安全性にも影響が出るため、自治体にとっては看過できない問題でした。加えて、近隣に田畑があることから薬剤の使用は避けたいという制約もあり、環境に配慮しながら確実に改善できる対策が求められていました。
そこで当社では、遊水池の形状・水深・流入出位置を踏まえ、水底設置型水流発生装置(エアレーション搭載)を複数台配置。
これにより、停滞しがちな水域に“循環流”を生み出し、藻類が群衆化しにくい環境を形成しました。
さらに、殺藻用超音波装置を併用することで、アオコの増殖を抑制。
日中運転により、藻類の光合成活動が活発になる時間帯に効果的にアプローチし、発生源から抑え込む仕組みを構築しました。
導入後、遊水池ではアオコの発生が大幅に減少し、水面の緑化が解消。
水流によってアオミドロがポンプへ接近することも防がれ、給排水機能が安定しました。
また、藻類の腐敗による異臭も抑制され、住民が安心して利用できる環境が回復。
薬剤を使用しないため、周辺の田畑への影響もなく、自治体としても環境配慮型の取り組みとして高く評価されています。
本事例では、薬剤を使わずに水質改善を実現したいという自治体の課題に対し、水流発生装置と超音波装置を組み合わせたソリューションが大きな効果を発揮しました。
藻類の発生抑制、ポンプ詰まりの防止、景観改善、異臭抑制など、遊水池の安全で快適な運用に必要な要素を総合的に改善。
環境負荷を抑えながら確かな効果を得られるため、治水施設・公園池・調整池など、同様の課題を抱える自治体・企業にとって非常に有効な選択肢となります。
水質改善にお悩みの方は、ぜひ当社のソリューションをご検討ください。
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